新潟弁ってごーぎ面白い!思わず真似したくなる方言10選

観光

“なじらね?”から始まる、ことばの旅。

新潟の田舎の住宅街のイメージ

新潟で暮らしていると、ふとした会話に「やさしさ」や「あたたかさ」を感じる瞬間があります。

それはたぶん、この土地の“ことば”が持つ力。

「なじらね?」「ばか寒いね〜」「それ、ごーぎうんめぇて!」

意味がわからなくても、どこかほっとする。

そんな新潟弁を、今回は10個ご紹介します。

会話例や意味も添えているので、読み終えたころにはきっと、
あなたも「なじらね?」って誰かに言いたくなってるはずらて!


新潟弁の特徴ってどんな感じ?

新潟の田舎の住宅街のイメージ(2)

語尾の「〜が?」がクセになる

新潟弁の中でも、とくに耳に残るのがこの語尾。
「今日飲みに行くが?」「ラーメン食うがー?」のように、疑問形で多用されます。

会話例:

A「今日、ジム行くがー?

いっしー(著者)
いっしー(著者)

「行く行く、太ったっけさ〜」

語尾に「が?」が付くだけで、ぐっと新潟っぽくなります。


初めて聞いたときは「ちょっと強い言い方かな?」と感じる人もいますが、実際にはとても柔らかく、親しみを込めた問いかけとして使われています。


「ごーぎ」や「ばか」は“強調”に使える万能ワード

どちらも「とても/すごく」といった強調表現。


「ごーぎ寒い」「ばか混んでる」など、感情の大きさがそのまま伝わる便利な言葉です。

会話例:

昨日のライブどうだった?

いっしー(著者)
いっしー(著者)

ばか盛り上がったて〜!

こういった強調ワードは、使うだけで一気に新潟っぽさが出るだけでなく、気持ちの“ノリ”も伝わるのが魅力です。


テンションの高さや驚きをそのまま表現できるから、会話に勢いがつくんです。


旅行先で何かに感動したとき、「ごーぎキレイだった!」なんて一言を添えれば、地元の人も思わず笑顔になるかもしれません


「おめさん」って呼ばれると、なぜかあったかい

「おめさん」は「あなた」という意味ですが、
「お前」よりもずっとやさしく、ちょっとだけ丁寧。

会話例:

おめさん、観光で来たん?どこ泊まってくん?

えっと、おめさん?(笑)

こんなやりとりが、旅の思い出になるかもしれません。

初めは戸惑っても、何度か聞くうちに心地よくなる――
それが方言の不思議な魅力です。


地元でよく聞く!思わずマネしたくなる方言10選

新潟の田んぼ風景イメージ

以下、地元民がリアルに使う頻度の高い“本当に聞こえてくる”方言です。

方言意味一言コメント
なじらね?元気?/どう?日常的なあいさつ。「調子どう?」の感覚
ごーぎとても/すごく「ごーぎうんめぇ」など強調に
いっぺことたくさん「いっぺこと買ってきた」
うんめぇ美味しい子どもからお年寄りまで自然に使う
おめさんあなた親しみと敬意が同居する
ばか〜めっちゃ〜「ばか眠い」=超眠い
なんだいや〜何それ〜驚き・ツッコミにも使える
〜がー?〜なの?疑問形の語尾。「今日寒いがー?」
だっけさ〜だからさ〜会話のつなぎで多用される
あっちゃこっちゃあちこち「あっちゃこっちゃ出かけて疲れたて」

補足:一部は新潟市ではあまり使われない地域差のある言葉です。
観光で訪れる場所ごとの“方言の違い”も楽しめます。


観光中に「方言」が旅を面白くする瞬間

道の駅や居酒屋に“方言POP”があるかも

新潟を旅していると、ふと目に入る看板や張り紙に、地元ならではの言葉が書かれていることがあります。

たとえば…

  • 道の駅の売店で
     「ごーぎうんめぇ!コシヒカリおにぎり」
     「ばか売れてます、朝採れトマト」
  • 温泉宿の廊下に
     「なじらね? 今日もええ日らて!」とチョークで書かれた手書き黒板
  • 居酒屋のメニューに
     「本日のおめさんセット」
     「だっけさ〜今日のイチ押し:ぶりかつ丼」
  • トイレの張り紙に
     「いつもキレイに使ってくれて、感謝らて!」なんてほっこりメッセージ

こうした方言POPは、
✔ 観光地の“地元感”を演出してくれるだけでなく
✔ 旅先の空気に自然と溶け込める“入り口”にもなってくれます。

意味がわからなくても、「これどういう意味なんだろ?」と調べたり聞いてみたりすることで、ちょっとした交流が生まれるのも醍醐味です。


知らない言葉は「教えてください」が正解

新潟を旅していると、


・「なじらね?」
・「ごーぎ寒いて〜」
・「おめさん、どっから来たん?」


など、耳慣れない言葉に出会うことがあります。

そんなときは、勇気を出してこう聞いてみてください。

いっしー(著者)
いっしー(著者)

「それって、どういう意味ですか?」

たった一言ですが、それだけで会話が生まれ、思わぬ交流につながることも。


こんなやりとりが、旅の記憶を深くしてくれます

  • 方言の意味を聞いたら、
     「ばあちゃんが昔から言うてたわ〜」と教えてくれた
  • 「もっと面白いのあるよ!」と、追加で方言を披露してくれた
  • その流れで、
     「おすすめの店あるけど、行ってみる〜?」と地元情報もゲット

知らないことは、聞いてみることで、その地域の人柄や文化にグッと近づける。

旅先では、言葉の意味よりも、
そのやりとりそのものが思い出になるかもしれません。

方言に出会ったら、ぜひ「それって、どういう意味ですか?」と聞いてみてください。
たった一言で、地元の人と笑い合える瞬間が訪れるかもしれません。


まとめ|“あったけぇ”新潟弁、聞くだけでも旅の思い出に

新潟の夕方の田園風景イメージ

新潟の方言は、
やわらかくて、どこか懐かしくて、ちょっと笑えて、そして…あったけぇ(温かい)。

言葉ひとつで、その土地の空気や人柄が伝わってくるって、不思議ですよね。


今回ご紹介した新潟弁は、こんな風に旅を彩ってくれます

  • いつもの「こんにちは」が、「なじらね?」に変わるだけで距離が縮まる
  • 「ばか寒い」「ごーぎうんめぇ」で、旅の感想に味わいが出る
  • 「おめさん」って呼ばれた瞬間、ちょっと笑って、なんだか嬉しくなる
  • 道の駅や温泉地のPOPを読むのが、ちょっとした宝探しになる
  • 「それどういう意味?」と聞いた一言から、思いがけない会話が生まれる

言葉は、ただのツールじゃなくて、人と人をつなぐ“きっかけ”
新潟弁には、その“きっかけ”がぎゅっと詰まっています。


次に新潟を訪れるときは、
ぜひ耳をすませてみてください。

「なじらね?」
「ばか元気らて!」
「だっけさ〜!」

なんてやりとりが、旅の思い出をもっと深く、もっとおもしろくしてくれるはずです。


ことばは、最高の旅のお土産。
新潟の方言を知ることで、あなたの旅がもう一歩、やさしく、あったかくなりますように。

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