【新潟出身者、閲覧注意】共感しすぎて故郷が恋しくなる「新潟あるある」30連発

暮らし・文化

「新潟出身です」と言った、5秒後のあなたへ。

「へー、新潟!お米美味しいよね!あとお酒と…雪!」

キラキラした目でそう言われるたび、あなたは心の中でこう叫んでいませんか? 「新潟の魅力は、それだけじゃないんだ…!というか、その雪がどれだけヤバいか、知らないだろう…!」 と。

この記事は、そんな心がちょっぴり新潟に“帰省”しがちなすべての新潟県民に捧げます。

懐かしさで目頭を熱くし、くだらなさで腹筋を鍛え、最後には無性に笹団子が食べたくなる。

準備はいいですか?あなたの新潟DNAを、今から全力で揺さぶります。

【天候編】傘は、もはや体の一部である。

いっしー(著者)
いっしー(著者)

新潟県民は、天気予報を信じない。自分の肌と、空の色と、湿度で未来を読む。(笑)


「降水確率10%」でも、当然のように傘を持つ。

「弁当忘れても傘忘れるな」という先人の教えが、細胞レベルで刻み込まれているのです。

降水確率10%は「90%の確率で裏切られるぞ」という天からの挑戦状と受け取っています。


冬の「どんよりとした灰色の空」に謎の安心感を覚える。

もはや新潟県民にとっての保護色。この空があるからこそ、たまの冬晴れがイベントになり、ありがたみを噛みしめることができるのです。

いわば、人生のスパイスです。


「今年の冬は雪少ないね」は、神への挑戦であり、敗北フラグ。

これは、長年の経験から新潟県民のDNAに刻み込まれた恐怖のスイッチ。

口にしたが最後、天の神様が「お、そうか。じゃあ本気出すわ」と大雪を降らせることを、我々は知っているのです。


夏の湿気は、もはやミストサウナ。歩くだけで整う。

フェーン現象…って理屈はどうでもいいんです!とにかく、息をするだけでHPが削られるような空気。

この不快指数MAXの夏を乗り越えられるなら、大抵のことは我慢できる精神力が身につきます。


本格的に雪が降る直前の、独特の匂いを嗅ぎ分けることができる。

「鉄っぽい匂い」「土の匂い」「空気が澄んだ匂い」…人によって表現は様々ですが、確かにそれは存在するのです。

空が鉛色に変わり、あの匂いが立ち込めてくると「ついに来たか…」と静かな興奮を覚えます。

もはや雪国育ちの野生の勘です。


上越の冬を知らずして、新潟の雪を語るなかれ。

同じ県内でも、積雪量が桁違いなのが豪雪地帯・上越。

新潟市で「今日の雪はヤバい」と言っても、上越民からは「それで?」と一蹴される。

県内カーストの頂点に君臨するのが上越の雪です。


春と秋の服装選びは、天気予報と気温をにらめっこする真剣勝負。

「最高気温15℃、最低気温3℃」みたいな日がザラにある。

朝の寒さに合わせて厚着すれば昼に汗だくになり、昼の暖かさに合わせれば夜に凍える。

結果、車の中にはいつでも羽織れる上着やストールが常備されることになる。

新潟県民の車が物置化する一因です。


【グルメ編】我らのソウルフードに、異論は認めない。

いっしー(著者)
いっしー(著者)

新潟のグルメは「美味しい」じゃない。「我らの魂」なのだ。


食べ物の「イタリアン」は、断じてパスタではない。

我々の言う「イタリアン」とは、モチモチの太麺焼きそばに、特製のミートソース(のようなもの)がかかったソウルフードのこと。

フォークで食べるのが、我々のジャスティスです。


「うちの『のっぺ』が一番美味い」と、全県民が本気で思っている。

お正月に欠かせないこの料理は、各家庭で具材や出汁、作り方が微妙に異なり、それぞれに「我が家の味」が存在します。

小さな違いを肴に、誰もが自分の家ののっぺが最高だと信じて疑いません。


「みかづき」と「フレンド」、どっち派かでその人の出身地がだいたい分かる。

新潟市民なら「みかづき」、長岡市民なら「フレンド」。

イタリアンを巡るこの派閥は、県民にとって越えることのできない壁のようなもの。

ちなみに餃子も売っているのがフレンドです。


祭りの合図は、神輿の音ではなく「ぽっぽ焼き」の匂い。

あの黒糖の甘く香ばしい匂いが風に乗って漂ってきたら、夏祭りの始まり。

茶色くて細長い、素朴で優しいあの味。

アツアツを9本くらい袋に入れてもらい、ハフハフしながら食べるのがお約束です。


どんな町にも、必ずお気に入りのラーメン屋がある。

新潟五大ラーメンが有名なのはもちろんですが、それ以外にも地域に根ざした名店が無数に存在するのが新潟県。

あっさり醤油から濃厚味噌、背脂チャッチャ系まで、その日の気分で店を選べるのは、実は隠れた贅沢。

友人同士で「いや、あそこの店が一番だ」とラーメン談義が始まるのも、よくある光景です。


「ヤスダヨーグルト」は、“飲む”というより“いただく”もの。

あの特徴的な形のボトルに入った濃厚な飲むヨーグルト。

これは、日常的にゴクゴク飲むというよりは、お中元やお歳暮、ちょっとした手土産の「切り札」として絶大な信頼を置かれている存在です。

家にヤスダヨーグルトのギフトセットが届いた日は、家族のテンションが少し上がる、ささやかなハレの日。

ありがたく、ゆっくりと味わう特別な飲み物なのです。


「サラダホープ」が全国区のお菓子じゃないと知った時の衝撃。

軽やかな食感と絶妙な塩加減。

当然、日本のどこでも売っているお菓子だと思っていた。

県外のスーパーでその姿を探し、どこにも見当たらなかった時の喪失感は計り知れません。

数多ある米菓の、これが原点にして頂点なのです。


【交通・地理編】新潟県は、大陸である。

いっしー(著者)
いっしー(著者)

端から端まで、車で何時間かかるんでしょうかね


「上越」「中越」「下越」は、ほぼ別の県。

同じ新潟県民でありながら、そこには文化や言葉の微妙な違いからなる、見えない国境線が存在する。

上越の人が「今度、新潟市に遊びに行く」と言ったら、それはもう日帰り旅行の計画。

県外の人に「新潟は広い」と言われても、我々の感じる広さとはスケールが違います。


「バイパス」という名の、信号がほぼない無料の高速道路(のようなもの)がある。

法定速度とは…?と考えさせられるほどのスピードで車が流れる、新潟の主要インフラ。

ここで鍛えられた我々は、合流と車線変更のプロフェッショナル。

教習所でS字やクランクを練習するより、初めてバイパスに合流する時の方が100倍緊張します。


新潟県の端から端まで、本州を縦断するくらいの気合がいる。

糸魚川IC~村上瀬波温泉ICの高速道路距離は約207km

これは、東京駅から浜松駅の手前くらいまでの距離に匹敵します。

「同じ県内だからすぐ着くでしょ?」という県外の友人の言葉に、我々は静かに微笑むだけです。


佐渡島を地図で見ると小さいと感じるが、実際は東京23区よりデカい。

「佐渡、自転車で一周できるかな?」なんていう観光客の甘い考えを、我々は何度も聞いてきた。

島内を快適に移動するには、車が必須。

その広大さと起伏に富んだ地形を前に、多くの方が自分の計画の甘さを思い知るのです。


関越トンネルを抜けた瞬間の景色で、新潟に帰ってきたことを実感する。

首都圏から車で帰省する際、あの長大な関越トンネルを抜けた瞬間に広がる景色。

夏ならばどこまでも続く緑の田園風景、そして冬ならば、さっきまでの晴天が嘘のような真っ白な雪景色。

あの劇的な風景の変化こそが、「ああ、帰ってきたんだ」と最も強く実感させてくれる、新潟県民にとっての心のゲートウェイなのです。


休日の予定が決まらないと、とりあえず「イオン」に行きがち。

新潟県民にとって、巨大なイオンモールは単なるショッピングセンターではない。

友達と会うにも、家族サービスをするにも最適な、いわば「屋内の万能レジャースポット」。

特に天気の悪い日には、県民がイオンに吸い寄せられるかのように集結する。

駐車場が広すぎて、自分の車をどこに停めたか分からなくなるのもお約束です。


【学校・青春編】我々の青春は、銀世界と共に。

いっしー(著者)
いっしー(著者)

雪国の学生生活は、ドラマチックで、ちょっと過酷。


冬の体育館は、巨大な冷蔵庫だ。

足を踏み入れた瞬間に感じる、あの心臓が縮むような冷気。

吐く息は白く、いくら準備運動で走り回っても体の芯は冷えたまま。

授業後、ストーブの前でかじかんだ手を温めるところまでが、我々の冬の体育のフルコースでした。


給食で出てくるご飯が、当たり前のように最高に美味しかった。

おかずに対して文句を言うことはあっても、ご飯そのものが不味いと感じた記憶がない。

いつもツヤツヤで、一粒一粒が立った、甘みのあるコシヒカリ。

それがどれだけ贅沢なことだったのか、大人になって、県外に出て、初めて気づくのです。

我々は、日本一の米どころの英才教育を受けて育ったのです。


窓ガラスの結露は、冬の教室に現れる「幻の落書き帳」だった。

新潟の冬、教室の内外の激しい温度差が生み出す、窓いっぱいの結露。

誰かが指で描いたハートマークや、先生の似顔絵、そして相合傘がうっすらと浮かび上がっている。

そして放課後、窓の外に広がる灰色の雪景色をバックに、消えかけた落書きを眺めながら、なぜかセンチメンタルな気分に浸っていたものです。


教室のストーブ周りは、熾烈なポジション争いが繰り広げられる一等地。

冬、休み時間のチャイムが鳴った瞬間、窓際の席の生徒が一斉にストーブへと殺到する。

濡れた手袋や靴下を乾かしながら、他愛もない話をするあの時間。

うっかり近づきすぎて、ジャージが少し溶けたことがある人もいるはずです。


校歌の歌詞に「雪」「信濃川」「越後平野」「日本海」のどれかが高確率で入っている。

卒業して何年経っても、なぜか歌える母校の校歌。

1番の歌詞にはだいたい、地域のシンボルである山や川、そして越後平野の広大さが歌われている。

そして2番か3番あたりで、雪の厳しさと、それに耐えて学ぶ我々のたくましさが、格調高く表現されているのです。


【方言・文化編】それ、標準語じゃねーすけ!

いっしー(著者)
いっしー(著者)

他県の方に「え?」って顔をされた、愛すべき言葉たちと文化。


大きな白い紙のことを「模造紙」ではなく「大洋紙(たいようし)」と呼んでいた。

文化祭のポスター作りや、自由研究のまとめ。

我々の学生生活に欠かせなかった、あの大きな紙。

全国的には「模造紙」と呼ばれることを、大人になってから知る。

なぜ「大洋紙」なのか?その由来は定かではないが、この言葉が通じる相手は、ほぼ間違いなく新潟で同じ時代を過ごした「同志」である。


「なじら?」は、最強のコミュニケーションツールだ。

「元気?」「調-子どう?」「どんな感じ?」といったニュアンスを全て内包する、魔法の言葉。

久しぶりに会った友人にも、畑仕事中のおじいちゃんにも、とりあえずこれを言っておけば会話が始まる。

新潟県民にとっての、万能の潤滑油です。


タイヤ交換と「雪囲い」が終わらないと、心が落ち着かない。

天気予報で雪マークが見え始める11月。

新潟県民の心は、一つの使命感に支配される。

それは、車のタイヤを冬用に交換し、庭の木々を雪の重さから守るための「雪囲い」を完了させること。

この二大事業を終えて初めて、我々は安心して冬を迎えることができるのです。


休日のホームセンターが、家族で楽しめる一大テーマパークになっている。

コメリ、ムサシ、ひらせい…。

我々にとって、これらの巨大なホームセンターは、冬支度のための除雪グッズを探し、生活用品を選び、そして目的もなくうろつく。

家族総出で訪れ、気づけば数時間過ごしていることもある、もはや週末のテーマパークなのです。


一家に一台ではなく、「一人一台」が常識。そして、その愛車を守る「カーポート」は必須装備。

広大な新潟を移動するために、車はもはや体の一部。

高校在学中に自動車学校に通うのが人生の通過儀礼です。

そして、冬の朝、雪の塊と化した車を掘り出すという絶望的な作業を避けるため、多くの家に設置されているのが、あの金属の屋根「カーポート」。

我々の冬の朝の平穏を守るための、最後の砦なのです。


まとめ:やっぱり新潟が、大好きだ!

ここまで読んで、ニヤニヤが止まらなかったあなたへ。 私たちの心の中には、雪国の厳しい冬も、黄金色に輝く秋の田んぼも、しょっぱくて温かい日本海の風も、すべてが大切な原風景として刻まれています。

そう、新潟の魅力は、米と酒と雪だけじゃない。 この、ちょっと不器用で、でも最高に愛おしい「あるある」たちこそが、私たちの誇りなのです。

この記事で、あなたの新潟愛が少しでも再燃したなら、これほど嬉しいことはありません。 そして、もしよろしければ、**あなたのとっておきの「新潟あるある」**も、ぜひコメント欄で教えてください。

次に帰省した時は、きっといつもの景色が、少しだけ違って見えるはずです。

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